愛されてないマイハウス

np_net2005-06-13

家は30年では朽ち果てない

  1. 30年の住宅寿命は朽ち果てたのではなく、叩き潰しているのです。つまり、住んでいる人が自分の家を叩き潰すような心境に至る経緯があるといえるのです。
  2. つまり売れる住宅です。売り易く、造りやすい住宅が急速に普及して、それが当たり前の社会となっています。
  3. 家を求める人の要求も、外観が美しく、庭があり、間取りが素敵で内装も綺麗に出来あがっている事で足りるものが殆どではないでしょうか。そのため、家づくりにもっとも大切な部分を欠落したままで、もっとも大切なものとは、住む人が本当に幸せになれるような家であったかどうかです
    • 住宅の設計をしていて、クライアントの発言に驚かされることがしばしばある、いわく夫婦の寝室は何帖で、居間は何帖、食堂は何帖、子供室は何帖、後云々、つまり自分の生活のリズム、又はパターンの解析、説明ではなく、住む箱の大きさを規定し思い込んで話されることである、つまりクライアントにとっての使い勝手であるとか、気持ちよさであるとか、癒される空間であるとかの、第一義的設計者(クライアント)の創造や設計は無いのである。ここが問題点なのではないでしょうか、例えていえば靴のサイズに合わせて自分の足のサイズを合わして履いているのと違うか、だとすれば早晩捨てられるのは目に見えてます。すなわち幸せ求めていないから、愛されないマイハウスに成っているのではないでしょうか。