2005-01-01から1年間の記事一覧

あけましておめでとうございます

今年も皆様にとって良い年でありますように

構造計算書偽造事件と建築家中村一幸の職業観

日本建築家協会(JIA)の登録建築家規定に、設計監理者と施工者の職業分離の規定があります。「建築設計事務所をやりながら、工務店などの建設業をしてはいけない」 http://www.jia.or.jp/qualify/qualif_arch/index.html すなわち、建物を設計する人(設計者)…

建築家て、なに

最近、建築家とつくる〇〇〇〇とか自称、私は建築家ですと言う方がやたらと増えてきた。 建築業界のPRのためには結構な事であるが、何をもって建築家としてとらえればいいのだろう。調べてみた。 建築設計の法的な資格体形として建築士法がある。 (建築物の…

母と活きる都市の住まい

大阪市内超狭少敷地11.6坪 建築面積6.7坪 延床面積20坪 鉄骨3階建 前面の道路は4Mにみたないロケーションに建設。年老いた母親と、その母を大切にいたわる娘さんが企画し建設した住まい。1階は当然、車庫が必要と言う要望だが、若葉マークの娘さんは車庫入 …

初めにつくられ、すりこまれた鼻歌まじりのCMの家イメージありませんか。

そして、マイホームを建てようとするとき、最初にどんな建物をイメージするでしょうか。 普通どこかそこいらの住宅展示場や、雑誌のカラーグラビアを飾っているような、美しい、けれど何んか、リアリティのない家をイメージしている方がとても多いと思います…

家は何をするところでしょうか?

産経新聞にオープンシステムの一面記事掲載(2)

9月2日朝刊、産経新聞の見開き一ページを使って、オープンシステムの『価格の見える家づくり』が掲載される。不可解な建築業界に挑戦する建築士たちの、第2章が始まる。(写真は2004年の産経新聞の記事)

産経新聞にオープンシステムの一面記事掲載

9月2日朝刊、産経新聞の見開き一ページを使って、オープンシステムの『価格の見える家づくり』が掲載される。不可解な建築業界に挑戦する建築士たちの、第2章が始まる。(写真は2002年の読売新聞の記事)

満足の内容では、

「材料の選択やこだわりの実現」が1位で53% 「良く打ち合せするので思い通りの家ができた」が45% 「設計の良さ」が43%、 「設計者のアドバイ スが良かった」が40%、 「工事の確実さや仕上がり」が39%、 「価格」が37%となっています。

88%の建築主が満足

「大変満足している」51% 「まあまあ満足している」37% 「不 満だ」という建築主も8%存在します。

ほぼ50%は「特に困らなかった」

不満点では 「工事の確実さや仕上がり」がトップで16%、 「クレームの対応やコミュニケーション」が14%と続きます。 「工期遅れ」13%、 「予算オーバー」12%、 「銀行ローンが難しかった」11%

「工事見積の内容がよく分かる」が71%と良かった点の最高

一方、一括請負方式に比べますと打ち合わせの時間も多く 「家を建てるのが楽しかった」という建築主が51% 「苦しかった」が13%

不安に思ったことは

「各業者間の連絡やコントロール」が40% 「責任の所在が分からなくなるのでは」が28% 「一般的な方法でない」が20% 「建築家に工事管理ができるのか」が19% 「建築家に予算管理ができるのか」が12% 「特に不安を感じなかった」と答えた方も29%

オープンシステム(分割工事発注方式)で自宅を建てた建築主へのアンケート

「安く建てられると思った」というのが59% 「一番満足できる方法だと思った」が48% 「建築家の設計力に期待した」が47% 「建築家の監理能力に期待した」が36% 「職人さんとの 顔の見える関係に期待した」が25%

分割工事発注方式で、自宅を建てた建築主へのアンケート

建築家は、住まいの確かな質をつくる事を目標とする。 住まいの確かな質とはすなわち、「構造躯体(スケルトン)」と「内装設備(インフィル)」である。 基礎や骨組、屋根外壁をしっかりつくり、安らぎ癒される空間や設備装置をつくる事である。 但しこの作…

ホームシアターのある都市住宅

ホームシアターが大人気だ、迫力の画面、音響効果など体感すれば病み付きになりそうだ。 が、建築的にはとても、難しい要素を含んでいる。 その一つが内外からの音対策、遮音、防音、吸音対策など。 建築工学を学んだものにとってその難しさは、映画館、音楽…

家族の勉強コーナー・カウンター

完成時 現在3階北側の家族の勉強コーナー・カウンター。お父さん、お母さん、お子さんのそれぞれの居場所がある。お子さんは、幼稚園から帰るとまず奥の学用品置き場に通園カバンを置き、自分のお気に入りのこの場所でスタディされるそうだ。クローズドタイ…

ホームシアターのある住まい

北側道路に面する外観には、通風と展望用の窓以外あいていない。 前を通行する人は皆、中はどうなっているのだろう、不思議な建物だという感じで、通り過ぎていくそうだ。 あるときなど、ハウスメーカーの営業マンが訪ねて来て、中を見せてもらえないかと言…

毎日放送で紹介された藤井寺市のK邸、笑顔たちが集まる家

忙しいサラリーマンにとって、家は憩いと安らぎの場所のはず。他人の視線を気にせず、家族とのひと時を過ごせる空間であってほしい。

クライアントいわく 『高窓から見える、流れる雲や夜空の星、月の輝きがこんなに素敵だとは、きずきませんでした』と。 われわれ現代を活きている人は、生きている喜びの時間さえ感じなくなってしまったのだろうか? この生の充実感を、『今』・『ここで』・…

NHK「プロジェクトX」でIHクッキンヒーターが取り上げられる

「炎なき台所革命 IHに懸けた30年」NHK「プロジェクトX」で松下製IHクッキンヒーターが取り上げられる。 今はもうお馴みとなり台所の「新・三種の神器」のひとつでもあるIHクッキングヒー夕ーの知られざる誕生秘話、技術者たちの挑戦の歴史を当時の映像と共…

オープンキッチン

家族のつながりオープンキッチンオープンキッチンは民主的な家族のための民主的なキッチンスタイルのはずである。 しかし、うがった見方をすると、つくる人と食べる人をはっきりと分け、役割分担を固定化する働きをしているようにもみえる。小料理屋のカウン…

阪神淡路大震災に学んだ教訓、そして備える、愛する人たちを守るため

阪神淡路大震災から今年で10年、我々は未曾有宇の大地震からなにを学んだのだろうか? 死者約6500名あまりの方の尊い犠牲は、その後活かされ報われたのだろうか? 去る2005年1月16日、大阪市中央公会堂大ホールで開催されたシンポジクムで東京大学生産技術研究…

愛されてないマイハウス

家は30年では朽ち果てない 30年の住宅寿命は朽ち果てたのではなく、叩き潰しているのです。つまり、住んでいる人が自分の家を叩き潰すような心境に至る経緯があるといえるのです。 つまり売れる住宅です。売り易く、造りやすい住宅が急速に普及して、それが…

建築家中村一幸の住宅観思行

日本の住宅はなぜ25年から35年のサイクルで建替えられているのか? 日本の住宅は、国の施策に基づいた大量生産、大量消費の思考が、日本しかな いといわれる、家を売るだけのハウスメーカーの存在と相俟って、供給する側 と消費者双方に定着してきました。現…